銀河進化研究は、宇宙の大規模構造から銀河内の個々の星形成領域や超巨大ブラックホールの複雑な物理に至るまで、複数の空間スケールで起こるプロセスの理解を必要とする複雑な天文学分野である。今回のワークショップは、天体物理学の様々な分野の研究者が一堂に会し、異なる空間スケールの現象が銀河の形成と進化にどのような影響を与えているのかを探ることを目的としている。
研究会で取り扱う主なトピック:
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星形成、フィードバック過程、ISM (< 10 pc)
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星形成単位としての分子雲とその複合体 (~100 pc)
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銀河構造 (バー、渦状腕)と小スケールでの物理プロセスとの相互作用 (sub-kpc)
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超巨大ブラックホールとその母銀河との相互作用 (~kpc)
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銀河進化における宇宙論的構造形成の役割 (>10 kpc)
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さまざまな空間スケールにおけるシミュレーション技術と観測手法
高空間分解能の研究が進み、z=0の銀河に存在する個々の分子雲を、MWの大規模サーベイと比較できるまでになった。同様に、z=1-2の銀河も、近傍銀河の大規模構造と比較できるように、空間分解能が向上している。これらのMW、z=0とz=1-2の研究は、伝統的には異なる研究領域である。今現在、我々が問われているのは、「私たちは皆、同じ知識・問題意識を共有できているだろうか」ということである。空間分解されたz=1-2銀河の解釈に役立つ銀河構造に関する我々の知識とは何か? z=0の銀河の分子雲を理解するために、私たちが拠り所としなければならないMW研究の基礎とは何か? この2日間のワークショップでは、分野間のコラボレーションを促進することで、銀河進化を駆動する重要な物理的メカニズムと、空間スケールを超えたそれらの相互作用に関する包括的な理解を構築することを目標とする。現在の研究の限界を押し広げ、次世代干渉計 (ALMA-WSU、ngVLAなど)や単一鏡 (LST/AtLAST)につながる議論に参加する理論・観測天体物理学からの参加者を歓迎する。
世話人(50音順)
小麥真也 (工学院大学)
斉藤俊貴 (静岡大学)
徳田一起 (九州大学/国立天文台)
長嶋悠月 (福島大学)
前田郁弥 (大阪電気通信大学)
※本研究会は、国立天文台ALMAワークショップの助成, 大阪電気通信大学エレクトロニクス基礎研究所の後援を受けています。
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梅畑 豪紀 (名古屋大学)
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江草 芙実 (東京大学)
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川室 太希 (大阪大学)
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但木 謙一 (北海学園大学)
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長峯 健太郎 (大阪大学)
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西村 優里 (東京大学)
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藤本 裕輔 (会津大学)
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山田 麟 (名古屋大学)
参加・講演申し込み
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旅費補助あり口頭講演: 2025年1月22日(水) 23:00
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旅費補助なし口頭講演: 2025年1月22日(水) 23:00
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旅費補助ありポスター: 2025年1月22日(水) 23:00
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旅費補助なしポスター: 2025年1月29日(水) 23:00
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聴講のみ(リモート/現地): 2025年3月21日(金) 23:00
会場(大阪電気通信大学 寝屋川キャンパス)までのアクセス
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最寄り駅:京阪電車 寝屋川市駅(特急は通過するので絶対に乗らないこと)
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会場まで徒歩10分
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新大阪駅から(乗り換え込み 40分弱:560円)
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新大阪→(地下鉄御堂筋線)→ 淀屋橋 →(京阪電車)→寝屋川市
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京阪は準急/急行/快速急行に乗ること。
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京都駅から(乗り換え込み50分弱:610円)
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京都→(近鉄)→丹波橋→(京阪電車)→寝屋川市
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京阪は急行・快速急行なら乗り換えなし。もしくは、丹波橋から枚方市まで特急に乗り、枚方市から準急に乗り換え。
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大阪伊丹空港から(乗り換え込み70分弱:720円)
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大阪空港→(大阪モノレール)→門真市→(京阪電車)→寝屋川市
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京阪は門真市から普通・準急・区間急行に乗り、萱島で準急に乗り換える。1時間に1本程度、乗り換え不要で寝屋川市まで行く電車もある。
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大学周辺・寝屋川市駅周辺
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ニュー コマンダー ホテル 大阪 寝屋川 (会場まで徒歩6分)
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京阪沿線
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門真市駅(寝屋川市駅まで10-15分:大阪モノレール乗り換え駅)
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淀屋橋駅(寝屋川市駅まで17分:地下鉄御堂筋線乗り換え駅)
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北浜駅・天満橋駅・京橋駅(寝屋川市駅まで10-15分)
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この辺はいくつもホテルあります。
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ヴィアインプライム大阪京橋<水城の湯>、アパホテル淀屋橋・天満橋、天然温泉 花波の湯 御宿野乃 大阪淀屋橋 が大浴場付。
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